トヨタの2ZZシリンダーにライナー入れ加工です。
元々はアルミシリンダーでコーティングの処理を施したブロックです。ピストンサイズの変更やクリアランスの変更にはやはり鋳鉄のライナーですね。
色々な意味で安心感があります。加工に関しては注意するポイントがあるので、そこをしっかり押さえて加工です。
この後は適正な温度までブロックを温めてからライナーを焼嵌めします。
私も所有している旧MINIのエンジンです。オーソドックスな4気筒OHVのエンジンです。構造は単純で、プライベートの方でも遊べる車(エンジン)です。
レースイベントも盛んで様々な大会イベントがあり、関東では筑波サーキットでのレースイベントが盛り上がっています。
エンジンパーツ、車体パーツ共に大変多くの物が揃っていて改造も部品選択から楽しめます。
この画像は、お客様のエンジンでレース車の物です。
カム駆動をギア式で動くギアトレイン式になっています。いまから取付をし、バルブタイミングを取るところです。タイミングの調整は、カムギアのピンを打ちかえる方法で、完璧に変更して固定のできる構造です。しかし、調整は少し大変です。ピンを打ち変えないといけませんので、いい場所にバシッとくるか!
スライド式ならば微調整も出来ますがね。
INT=BTDC25°→ABDC50°でLobCenter102.5°にしました。EXHもほぼ同じ103°です。
いい穴にバシッと決まり良かったです。しかしギア鳴りが結構しそうな感じです。
最近多い加工はRB26DETTのシリンダーヘッドの加工です。画像はDRAGキットの加工して燃焼室をフルサークル形状で加工した物です。一時RB26DETTのシリンダーヘッドの加工、特にパワーアップ目的の加工が少なくなったのですが、最近また多くなりました。
ベリリュームのシートリングも選ぶ人が多いですね。
シートカットは機械3台体制で加工して、燃焼室のマシニングセンター加工は2台体制でフル加工を実施しています。帰宅前にヘッドをマシニングセンターにセットしてプログラム起動です。燃焼室加工は夜間がベストです。
最近では燃焼室の形状もいろいろ工夫しているところです。
RB26DETTのシリンダーヘッド加工はもう何台加工したんだろう!驚く台数です!
そうだ、この画像のシリンダーヘッドはポート研磨も当社で行ったシリンダーヘッドです。