今日は地味にピストンのバルブリセス加工をしていました。
様々なピストンを加工します。今日は、ホンダの旧車N360のピストンから始まり。ポルシェ964のピストン。三菱ランサー4G63のピストン。最後に日産のS20のピストンです。
バルブの傾斜角もバルブの径もみんな違うので段取りが大変です。
ハイカムを組む、バルブサイズを変えるなどの目的でピストンにリセス加工を施します。
バランス修正前のデーターです。
ノーマルコンロッドの回転部分の重量が○○○gだった物が、○○○gに軽くなって、更に往復部分の重量は○○○になったし、ピストンは変わらないから重量も・・・???!!!結果!ウエイトの重量が70gも重たい状態となってしまったじゃない。
10g-mm以内に仕上げないといけないし、こりゃ大変です。
とにかくイロイロと削って仕上げないと。
で、こんな感じに削り穴も開けて仕上げました。↑ チョッと苦労しましたが、かなりいい出来だと思います。
そして、数値はこんな感じです。 ↓
65mgと89mgです。もちろん10g-mm以下にもなっています。
とにかくV型エンジンはしっかりとバランスを取りましょう。
VR38クランクシャフトをバランス修正します。
V型のエンジンは、バランス難しいんです。
知っている人は知っていますが、V型はダミーウエイト(BOBウエイト)をクランクピンに抱かせてバランス修正をしないといけません。このダミーウエイトの設計は使用するピストンやコンロッドなどの部品の重量が影響するのです。
純正クランクは純正のピストン、コンロッド等でバランスが取れています。アンバランスが無い状態です。ですから、ピストンやコンロッドが純正と重量の違う社外の物などに交換してしまったら、クランクバランスは狂ってしまいます。
今回のVR38はコンロッドをH断面の物に変更です。重量もかなり軽量になりました。(ザウルスさんのオリジナルコンロッドです)
コンロッドの回転運動質量と往復運動の質量を測定しダミーウエイトの設計です。
赤いアリスト用の2JZのヘッドが完成しましたので、お渡ししてきました。
ヘッドは当然!当社のBIGバルブを使ったハイレスポンスキット&燃焼室フル機械加工を施した物です。排気量の関係で今回の燃焼室は容積大きめに加工仕上げしました。そうですね。。。通常の容積よりも3.5cc程大きめにしあげました。これで狙った圧縮比になると思います。
腰下もフル加工し納品しました。ある輸入物のピストンでダミーヘッド付きのボーリング・ホーニングです。クランクは曲がりの点検とフルバランスです。フルカウンタークランクですが、バランス難しいですよ。
クランクシャフトダイナミックバランス! ノウハウ、イロイロ、アルンデス~。
俺の顔が変にニヤケテいるので、危険ですからモザイクしておきました。
明日からのスーパーGT.富士!ガンバッテクダサイ!
(画像は、スコーチさんのブログから拝借しました。m(__)m http://ameblo.jp/scorch)