新品のブロックから中古のブロックまで色々な姿で入庫してきます。
最近ではTOYOTAの1J.2Jも良く見ますが、このゴツイ日産スタイルのブロックがたまらないです。
さあ。これからクランクバランスの作業を行います。
このクランクはアメリカ製の物で、箱にはNonBalanceと書いてあります。バランス取りはしていないと言うことです。
当然なんですよね。使用するピストンやコンロッドが決まっていないので。
旋盤加工と穴加工とで調整していきます。
パイプ部分の交換、ユニバーサルジョイント分解交換(シム調整)してバランス修正しました。
2000GTのペラシャフト、以外に短いです。
前後フランジ取付のペラシャフトは若干加工しにくいです。この両フランジの物は、中央部に伸び縮みのスプラインがないと成立しません。
FERRARIのディノです。シリンダーヘッドからの水漏れ修理です。この修理は数回行った事があります。
画像の上側に付いているネジプラグの周りから水が出てしまうのです。画像の物は当社で製作した物でテーパーの角度を変更して製作しました。圧検で8kg位の圧をかけますが問題無かったです。
何気ないプラグですが製作するのも大変です。もちろんこのプラグの役割も大事です。
トリプルチョークのWEBERキャブレターです。
オーバーホールをするわけではないのですが、スロットルバルブの全閉(閉じ)の状態が良くないので修理です。
シャフトの受け部分を直すか、バタフライを製作調整するか等を行います。
何とか直したいですね。
水冷のエンジンもいいです。
これは、997かな?996だったっけ?カレラのシリンダーケースです。アルミのコーティングシリンダーを削り取りライナーを入れます。
別の材質のライナーを製作して圧入して仕上げます。
工程が長いので大変ですが頑張らねば!
ファンネルを削りだしで製作しました。このファンネルは何度も製作した事のある形状なので、ちょいちょいと製作します。
すべてNC旋盤で製作です。
きれいに出来ると気持ちよく満足しますね。
シートリングもバルブガイドもベリリューム銅材で製作して入替加工しました。シートリングに使用する材質とガイドへの材質は異なるんですよ。(当然か!)
適材の物を使用する事が本当に大事です。
空冷エンジンにはマダマダ頑張ってもらいたいですね。
最近のお決まりの加工です。
このスタイルに定着ですね。
少し派手ですが、性能は最高にいいですよ。
V型のクランクシャフトです。
カウンターウエイト内に重金属を3個も埋め込んでいます。バランス調整用です。当然ですが、後部のカウンターウエイト内にも同じ様に埋め込んでいます。
これで、限られたクランクケース内で理想的なバランス調整が実現できるのです。
アメリカは貴重な金属を少量で購入できるからいいですね。