何とか移転は終わりました。約10日間ぶっ通しで作業していました。
今度の工場は1階2階と別れています。合わせて300坪の工場です!
お待たせしていますお客様大変申し訳ございません。至急作業開始しますが、慌てて作業するのは嫌いなので、宜しくご理解お願い致します。
慎重に作業開始しいい製品を作ります。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
(有)ナプレック 代表取締役 名古屋稔
今回もロータリーエンジンの投稿です。
今回は13Bのエキセンのバランスの画像です。
なんとなく分かると思うのですが、ダミーローターをエキセンに取付して回しています。
最初にローターの頂点バランス&2個重量合わせを行います。同じ品番のローターでも重量差が結構あるので必ず実施します。
頂点部分の横面に穴をあけたりして回転バランスを調整加工します。
当然2個のローターの重量も合わせるのです。
その後ローター重量とシール類の重量をプラスしその後に味付けで重量を増してダミーローター重量を決めます。
そしてエキセンに取付しダイナミックバランス実施です。
今回はカウンターウエイトにタングステンを打たずにすみました。組み合わせで大変な事になるんです。
たまに見るRB26DETTシリンダーヘッドのINTポート亀裂!
RB26のINTポートは効率優先の為にガイドボス(盛り上がり)が無い形状をしています。
その為に亀裂が入りやすいのです。RB26だけでなくハイポート形状のエンジンは本当に注意してチェックしています。バイクのハヤブサのヘッドもFERRARI F355のヘッドでも亀裂を見たことがあります。
ポート研磨加工してあるヘッドは特に注意して見ています。
ちなみにココはTIG修理は無理です!
マツダ13Bエンジン加工の紹介です。
サイドハウジングの表面研磨&表面処理です。サイドハウジングは常に擦られています。その為に摩耗をしてしまいます。ロータリーエンジンの場合どうしてもセンター付近に大きく摩耗が出ます。
当社は平面研磨機使用し摩耗部分が綺麗になる様に研磨します。当然ですが、このままでは再度摩耗してしまうので、表面処理を施します。
表面摩耗に効く処理です。
当社得意のSR20VEのシリンダーヘッドの加工が出来上がりました。久しぶりにいい感じで出来上がったので画像アップしました。燃焼室はフルサークル形状で容積もビューレット測定しバラツキなし!
このヘッドはEXHにベリリューム銅のシートリングを使います。ベリリューム銅は難しいですよ。時効で硬化する性質を持っている様で、非常に頼もしい金 属です。当社ではバルブシート材は様々な物を使用しています。ベリ、ブロンズ、耐熱鋼、鋳鉄、焼結、などです。同じ呼びでも数種も種類の有る物もあります。
ハーレーのエボ系のシリンダーの加工をします。
エボ系はトルクプレートを取付した方がいいので当社では毎回取付し加工します。
ヘッドボルトの締め付けトルクでの取付をする事でエンジン組付け時と同じ状態を再現します。
ショベル系の治具もありますよ。
当社は空冷のエンジン加工もすごく多いです。
空冷といいますと、オートバイエンジンですよね。そうです。旧車系です。
特に多いのはKawasakiZ1,Z2,Z1000系と、最近多いのはSUZUKIのGS400の2気筒エンジン。
あとはやはりポルシェ911系のエンジンです。930,964,993等等です。
ポルシェの加工はツインプラグの加工からクランクケースの加工やクランクの加工です。
シリンダーヘッドの加工が一番多いですね。
ありがたい事です。急いで仕上げないといけませんね。
分解してみました。
後期のエンジンなので、状態良いのかなと思っていたのですが、それなりに痛んでいます。
カムシャフトの山が摩耗して無くなっています。それによりバルブリフターが摩耗(画像の物)コンロッドスラスト面の摩耗、コンロッドメタルの摩耗、クランクシャフト摩耗(スラスト面含め)です。
さて!
旧MINIのエンジンを分解します。これからオーバーホールです。ミッション付き、クラッチ付きですね。
フライホイール素直に外れるかな。心配です。
メタル等が痛んでいそうなので心配ですね。とにかく分解して各部のチェックします。
日産純正のレース用オイルポンプの修理です。
かなりのレア部品なので慎重に取り扱わないと!
昔のTSサニーに使用されていたエンジンのオイルポンプです。
駆動ギアは破損しているしで大変です。
中のギアはトロコイドではなくギア式です。GTRのS20と同じ様に2個のギアが並んでいるタイプです。
さて修理、製作進めましょう!