シリンダーブロックの側面に穴があいています。
かなり驚きの状態です。が、何とか治してほしいとの事です。
日本車のシリンダーブロックならば、新しい物に交換しましょうって申し上げるところですが、イタリア製でかなり貴重なエンジンだそうです。
当社の仲間で鋳鉄の溶接修理が得意なのがいます。そこで炉に入れての溶接で修理にトライしてみます。
シリンダー(気筒)内にマジックでマークしてあるところから水漏れもしています。まいった~です。
直列6気筒エンジンです。それも24バルブです。
驚きなのが、空冷なんです!!
そう。オートバイです。
日ごろ24バルブのヘッドは見慣れていますが、これは 、ん~!驚きました。
メーカーさんはなんでこんなの作って市販したの?って感じが第一印象です。
でも、この長さのカムシャフトがセンター駆動なんていいじゃん!とか色々と考えてしまいます。
こんな変わった事するところが好きなんです。このメーカーさん。
↓ 下の写真は、スズキのGSX-Rのヘッドと並んだところです。置いた位置も差が出やすいかもしれませんが、あきらかにデカクナイデスカ?手前のヘッド。
これからバルブスプリング分解してオーバーホールです~。
ヘッドをおろして無造作に置いてあります。。が、結構スペシャルで作っているヘッドです。基本はハイレスポンスキットのレース用での加工がメインですが、INTのバルブはRB26のBIGバルブを使用しています。ステムを若干加工しますが使えるんです。傘径は36mmになります。通常のSR20用BIGバルブは35mmです。シートリングはもちろん全数ベリリューム銅です。ポートも2.2リッターに合わせての適正な径で研磨です。
バルブスプリングリテーナーはチタンリテーナーです。更にコーティングも行っています。大体こんな感じです。
ヘッドも各部点検して再度組みなおしです。
ん! 4番のINTバルブシートに何か食い込んだ痕があります。これはもしかしてタービンの・・・!
でもたいしたことが無いので、すり合わせでOKだと思います。
チョッと燃焼室のカーボンの付き方が気になるので、サージタンク、スロットルを取付した状態でフローベンチテストしてみようかな~。
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