最近、旧車のエンジン修理が多いです。
しばらく旧車ネタが続くかもですよ。
写真は、PORSCHE911の2リッターエンジンのヘッドです。67年式の様です。
これから、各部のオーバーホールを行いバルブスプリングの組付けもしていきます。
多分しばらく放置してあったのでしょう。2気筒が真っ赤に錆びてしまっています。
バルブガイド入替、バルブフェース研磨、シートカット等です。
この他に、クランクシャフトのアンダーサイズ研磨とメタルのクリアランスを確認も行います。
旧スカイラインGTRのS20のクランクシャフトです。これは、当時物の純正クランクです。写真は修理後の状態(仕上がり状態)です。
S20のクランクシャフトのメインジャーナルは、段付き磨耗をしやすいのです。焼き付きでは無くです。オイルもしっかり廻っているんですけどね。
おそらく、メインメタルが上下共溝付き形状であるのと、クランクの製造方法が原因だと思います。当時の日産にしては珍しく高周波焼き入れでは無い熱処理をしていますので、、、。
最近では、社外でアンダーサイズメタルがありますので、そのメタルを使っての修理ができるようになったんです。メインもコンロッドも0.50アンダーサイズです。
もちろん、しっかりと寸法を測定して研磨仕上げをします。
その後は、最終表面熱処理にSQ処理を施します。これで、まるで新品の様なクランクシャフトに戻るわけです。
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