このようにパックリ!のヘッドは見たことがありません。
見た瞬間!驚きました。
さすがに、これは修理不能ということで交換する事となります。
それにしても、ビックリです。様々な原因が考えられますが、一番は熱の影響だと思います。
下のヘッドもかなりのダメージを受けていますね。
燃焼室の中が腐食しています。水による腐食だと思いますが、このヘッドは修理を施します。
旧スカイラインGTRのS20のクランクシャフトです。これは、当時物の純正クランクです。写真は修理後の状態(仕上がり状態)です。
S20のクランクシャフトのメインジャーナルは、段付き磨耗をしやすいのです。焼き付きでは無くです。オイルもしっかり廻っているんですけどね。
おそらく、メインメタルが上下共溝付き形状であるのと、クランクの製造方法が原因だと思います。当時の日産にしては珍しく高周波焼き入れでは無い熱処理をしていますので、、、。
最近では、社外でアンダーサイズメタルがありますので、そのメタルを使っての修理ができるようになったんです。メインもコンロッドも0.50アンダーサイズです。
もちろん、しっかりと寸法を測定して研磨仕上げをします。
その後は、最終表面熱処理にSQ処理を施します。これで、まるで新品の様なクランクシャフトに戻るわけです。
NAPREC D1-180SXを陸送のトラックに乗せました。
これから、ドリフトのイベント会場に向けて出発です。場所は、「北海道」です。
オーバークールの対策もバッチリ行い積み込みです。やっぱり、寒いでしょうからね。
イベントは、11月15日日曜日 新千歳モーターランドで行われます。
D1Grand Prix参加の車輌3台を東京から持ち込みデモランや同乗走行等も行います。
http://www.vets-labo.com/index/index2/tirasi-omote%20.pdf
http://www.vets-labo.com/index/index2/tirasi-ura2.pdf
↑ 新千歳モーターランドにお近くの方は是非見に行ってみてください。
久しぶりに、2TGのエンジンを手掛けます。
懐かしいですよ。本当に(^^)
全部分解して悪いところを完全に修理です。
ん!ヘッドは後期型ですね。レーザーヘッドになる前の物です。プーリーも着色してあるので、手が入ったエンジンの様ですね。色々と測定をしながら分解していきます。
バルブタイミングの確認とバルブクリアランスの確認をしていきます。 ↓
おお!カムシャフトはハイカムだ!TRDの純正カムです。加工カムでは無いです。INTは304度でEXHは288度です。お決まりのチョイスですね。
バルタイは?・・・・・結構早いタイミングに組んでいますね。
1mmリフトで計測して、INTのBTDCは33度でABDC51度です。
なのでINTのLobCenterは99度です。そして、EXHを測定したら、、LobCenterは110度位です。
中の下を覗くと、ギアトレインが見えます。この形は、老舗トムス社製のギアトレですね。バックラッシュを確認して分解しないと。。
« 前へ 1 … 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 … 158 次へ »